2021年9月5日に、以下を書きかけでした。ちょうどデルタ株による第5波の感染拡大期で、東京が「医療崩壊」していた状況が、治まる兆しが見え始めたころです。
10月17日の今日現在、東京の新規感染者数は100人以下の日が続いています。緊急事態宣言は9月30日までで解除され、その後のリバウンド防止策も終了となります。
第5波は、なぜか、急激に、収束しました。その原因は、ワクチン接種率の上昇や、人々の行動変容、医療や高齢者施設での対策進化、など複合的なものではないか、という見方が多いようですが、いずれも推測であり、本当のところはよく分かっていません。
人々が安堵したのは確かであり、世間の空気は緩んでいます。夜の街の人出、各種イベント、会食や飲み会、旅行を再開する人の数も増加しているようです。
私は、このままでは、また10月末にも感染者数拡大の方向に転じるのではないか、と危惧しています。唯一の望みは、エラーカタストロフィによりデルタ株が変異して自滅に向かったのではないか、ということです。しかし、一方では、感染力が更に強力な次の変異が始まっているのではないか、という不安が同じくらい、あります。
専門家のかたには、第6波に備えた医療体制の改良、特に、医療崩壊しないための病床やスタッフ増強のための有効な施策を強くお願いしたいと思います。そして、以前として少ないPCR検査の拡大は、当然必要です。街角で気軽に無料PCR検査を受けられるようにすべきだと思います。
そして、大量のモニタリングにより、無症状者含めた感染状況の正確な把握と、ウィルスの分析を行ないながら、なぜ急激に第5波が収束したのかについて、データに基づく検討を深めてほしいと思います。
では、以下は9月5日に書いたメモです:
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新規感染者の88%は会食経験者、という記事を先日、目にしました。そのときのある調査による数値です。家庭内、職場内、施設内のクラスタがものすごく増えていますから、いまは、違う数値かもしれません。実態がわかりにくいのが、日本のコロナ対策です(笑)
東京や神奈川の感染者数が減っていっていますが、全く油断はできません。いっぽう、大阪や全国的には、まだ増えているところもあると思います。
なにせ、デルタ株は猛烈な感染力です。台湾では追跡により「ゴミ出しですれ違ったときに感染」の事例があることは先日FBに書きました。おらには、衝撃的な事例ですが、以前も街ですれ違って感染、との記事があったので真実だと思います。
台湾は、コロナに打ち勝ったので、デルタ株の侵入を防ぎきれていませんが、追跡する力をまだ確保しています。台湾、凄いです。
日本全体は危機的状況です。しかし、奇妙にも、新たな対策が、大々的に取られているようには見えません。司令塔不在の日本の感染対策です。
これをもって、政府はよくやっているとか、菅首相は頑張った、などと、とても言えるものではありません。ワクチンは決して順調に進んでいません。そして、「切り札」とのメッセージで過度な期待を広げてしまっています。
医療従事者には、今にも折れそうな人が大勢いるのではないかと、とても心配です。
なのに、一般国民は、相変わらず、不思議な「楽観バイアス」に包まれているようです。
今日も、近所のレストランは、近距離ノーマスクでお喋りしながら食事する人たちで、ごったがえししていました。お世辞にも換気が良いとは言えないレストランもあります。理解できません。
まあ、何度ここに書いたことか、わかりませんが(笑)
とにかく、先が見えませんが、庶民に出来ることは、デルタ株向けに緊張感を高めることだけです。そして、気持ちが折れないように、人々の行動変容や、政府の対策の進化や、新たな治療法、ワクチンの進歩に、淡く期待していくしかありません。
ということで、いまさらですが、基本を見直しています(笑)
昨年春の気分に戻りましょう!
■ウィルスとは何か。どうやって感染するか。
まずは、新型コロナウィルスとは何か。どうやって感染して、体内で増えていくのか、簡単に復習してみました。また、心の中を写真のようなポンチ絵に書いてみました。絵画療法です(笑)
曖昧な見えない問題に対しては、ストレスが高まります。不都合なものもきちんと見据えることが、ストレスを弱め、問題に立ち向かう力を与えてくれるのです。しつこいようですが、古市氏のような「楽観論」(本が売れているようです(笑))に毒されたらいけません。きちんと考える力が弱まり、進歩が止まります。逃避は、致命的な失敗へ通じる道の重みを、大きく下げるのです。。。。また話が逸れました(笑)
新型コロナウイルスは直径が0.1マイクロメートル。とても小さいので光学顕微鏡では見えません。電子顕微鏡ならば見えます。
ウィルスは生物ではありません。遺伝情報を持っていますが、自分ではエネルギーもタンパク質も作れません。増殖できないのです。これに対して、細菌は生物です。大きさも1マイクロメートル以上と大きくて、光学顕微鏡で見えます。
新型コロナウィルスは、ゲノム(RNA)、Nタンパク質(スクレオプロティン)、そして複合体がエンベロープに包まれています。
エンベロープは、3つの分子が一緒になって三重体をなしているSタンパク質が、外側に向かって90本突き出ています。他にもMタンパク質やEタンパク質からなります。
感染は、次のプロセスで起こります。
①Sタンパク質が受容体のACE2と結合する。ACE2とは、アンジオテンシン転換酵素2です。
②Sタンパク質がTMPRSS2(タンパク質分解酵素)により切断される。
③宿主(人)の細胞膜と融合
ここまでで10分くらいの時間がかかります。
④取り込まれたウイルスは、宿主細胞のエンドソームの中に入り、RNAが露出します。
⑤RNAが複製される。
⑥構造タンパク質SP(N,E,Sなど)が小胞体からゴルジ体という袋に移り、複製されたRNAと共に、新たなウイルス粒子を形成する。
⑦細胞外に放出(出芽、エキソサイトーシスという)。
このように、感染して、宿主細胞に入り込み、構造たんぱく質とRNAが宿主の細胞を利用して増殖していくのが、ウィルス増殖の仕組みであると言えます。
新型コロナウィルスの受容体は、気道の細胞(鼻、喉)に多くあります。腸にもあります。血管内皮細胞にもあります。
自然界が作り出した、この奇妙な「もの」。これによって、
いま、人間社会を揺るがすバンデミックが起きています。
下記を参考にしました。良本です。ぜひ、お買い求めください。
「宮坂昌之:新型コロナ7つの謎、講談社ブルーバックス(2020).」
写真は、筆者のオリジナルです。無断複製は(したい人はいないでしょうが(笑))ご遠慮ください。
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