変わらぬ日本で暮らすより

2023年1月28日の朝日朝刊より。

「変わらぬ日本で暮らすより」

シングルマザーで6年前に娘さんを連れてカナダに移住した43歳の看護師さん。

日本で大学卒業後、地元の病院で看護師に。有休が取れず給料も上がらず。自腹で学校に通って認定看護師の資格をとってもさして昇給しない。ボーナスは年々減っていく。

「この先、ずっとここでやっていくのか」

オーストラリアの英語研修を機に、英会話を習い始める。医師との上下関係がなく、専門性を尊重してもらえる。海外で働く選択肢が頭に浮かんだ。

カナダで日本の専門学校にあたるカレッジに2年通い国家試験に合格。夜勤もあるが日本の病院で担当の患者は15人だがカナダでは6人。分業がきちんとしていて看護助手がケアをしてくれる。看護に集中出来る。

4年目で年収は800万に。6年目に1000万。現地の物価は高いが日本にいた頃より貯金が増えていく。

「日本の看護師は休みも取れず給料も増えず上下関係にうるさい。自分が生きているうちに日本の労働環境は変わらないだろう」

カナダの病院の医師も看護師も多くの移住者が働いている。物価は高いし、医療は無料でも簡単に病院にかかれないなど、暮らしにくい面はある。でも、いろいろな生き方や家族の形があって良いという雰囲気は心地よい。日本ではシングルマザーと分かると微妙な反応をされる。

昨年の夏休みに6年ぶりに日本に帰った。電車は便利で外食は安い。

「でも日本には帰らないだろう」

………

日本でほとんどの国民の給料がこの30年間わずかしか上がらないのは、自民党の格差拡大政策と、アベノミクスの失敗のせいです。

上下関係の厳しさや、多様性を認めないのは、自民党が持つ家族主義の価値観、そのものです。統一教会と同じと言っても良いでしょう。

日本では電車が便利とありますが、都会に限った話です。私がいつも言うように、都会への一極集中は、地方の犠牲の上に成り立ってきましたが、少子高齢化を招き、そしてそれが故に、地方が壊れ、日本社会が持続しなくなりつつあります。

これもまた、自民党の政策の結果です。

なのに、何故、バブル崩壊以降の30年間、僅かな数年を除き、国民は自民党に政治を委ねているのでしょうか?しかもこの10年は、あまりにも酷い政治です。

私には自民党を選び続ける日本の国民が、さっぱり理解できません。

森から世界を見る

著者:森のきょろん 企業研究所に従事したあと、現在は、数理工学を専門とする知財コンサルティング職務を行なっています。ふだんは海の近くに住み、ときどき森を彷徨して思考に没入します。

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